ニオ

収穫した豆を積み上げて、自然乾燥させる「ニオ積み」。

北海道内では、富良野の一部地域にしか残っていない、と、聞いていたのですが、意外や十勝の音更町あたりでも、まだ目にします。

「ニオ」の語源はあまりはっきりしていないようで、漢字では「鳰」と書くことから、水鳥のカイツブリの巣に似ているため、この名がついた、という説もあるようです。

人手で行うために、手間がかかることから、近年ではめっきり減っているのですが、品質を高めるためにまだ行われているようです。

農業は、いかに効率良く、均一なものを作るかが勝負どころなので、懐古趣味でこれこそがいい、とは言いませんが、風物詩としても残っていて欲しい風景ですね。

…などと言うのは、見ているだけの外野だからだろう!と、農家さんには怒られてしまいそうですが。

これも北海道らしい、秋の風景だと思います。

濃いも薄いも

2日ほど前のことですが、あまりにも天気が良かったので、午後からちょっと出かけてみました。

音更の駒場へ行くと、紅葉の名残がありました。

…と、思いきや、駒場小学校の校庭には、見事な紅葉が。

これ、私的には今季いちばんの紅葉でした。

隅には懐かしの二宮金次郎像も。
昨今、歩きスマホの助長と言われて、撤去が進んでいると聞きますが、それはナイフを危ない、と、取り上げて、ナイフの危険性を教えないのと似ているような気がします。

夕暮れの畑が、秋を感じさせます。

冬の足音

遠くの山、ではなく、わり近くの山に、ついに冠雪です。

先日は雪虫が飛んでいるのも見ましたし、いよいよ、ですね。

でも今年はずいぶん早いような気がするのですが、気のせいなんでしょうか。

「冬の足音」とかってよく言いますが、足音を立てるのは冬だけで、夏とか秋は言いませんよね。
冬って、扁平足などたどたあんよ、なんでしょうか。

10年にいちどの

今年の紅葉は「10年にいちどの紅葉」だそうで、先日は新聞にも載っていました。

確かに今年は街路樹も華やかな印象で、先日訪れた、陸別町も例年より色づいているかんじでした。

でもこれ、誰がどのように基準を決めているのでしょうね?
ちょっと検索してみると、大雪系の紅葉は、2014年に「10年にいちどの…」と言われていたようです。
地域差があるんでしょうか?

なんてことを言おうものなら、ひねくれ者と言われそうです。(言ってるけど)

とまれ、すぐ近所のピウカ緑地も、今年は色づきがいいようです。

華やかな秋は、いいものですね。

大球

キャベツのことではありません。

先日のこと、とある川原を歩いていました。(いちおう仕事です)

と、橋の下になにか丸い球が。大きさは50~60cmほどもあり、かなり大きいものです。

はい、言うまでもなく、スズメバチの巣ですね。

空き巣になっているものもたまに見かけますが、これは生きている巣で、働き蜂がさかんに巣の周りを飛び交っていました。

もちろん、巣の真下を通ることは危険なので、迂回して通りましたが。

ただ、もしスズメバチが近寄ってきても、手で振り払ったりすることは、却って蜂を興奮させるので、危険だそうです。

これからの時期、スズメバチたちも冬へ向けて忙しい時期です。お互い干渉せずに過ごしたいものですね。

河童の気分

芽室町内に、JAが運営する、農家さんの直売所があります。
先日、小島社長がいらした折に、ぜひ寄ってみたいと仰ったので、お連れしました。

せっかくなので、自分用にも、と、キャベツやタマネギなどを選ぶ中、ふときゅうりに目が行きました。
決して嫌いなわけではありませんが、ふだんはあまりきゅうりなどを食べる機会がないのですが、さすがに美味しそうに見えて、さっそく購入。

料理のレパートリーなど大してないので、さっと洗って切り分け、シンプルに味噌マヨネーズソースをつけて、口に入れてみました。
…うむむ、きゅうりってこんなに美味しかったっけ?という味わい。

まあふだん食べてないから、新鮮に感じた、とも言えますが、やはり素材そのものの新鮮さと味わいなのでしょう。

これがまさに「地産地消」なのでしょうね。また買いに行かなくては。

秋を告げる木

いろいろ個人差はあると思いますが、秋を告げる木、と言えば、私的にはやはりナナカマドですね。あの赤い実を見ると、ああ、もう秋なんだなあ、と。

「七回釜にくべても燃え尽きない」が名前の由来とされ、その難燃性から防火材に使われることもある…と思っていたら、ナナカマドの炭は大変火持ちが良く、その炭を作るのに七日間釜にくべないといけないから、ナナマカド、という説もあるそうです。

あれだけ街路樹として植えられているのだから、あの実は何か利用できないものなんだろうか、と、無粋なことを考えていたら、あれはかなり苦くてまずいうえ、微量ながら毒物成分もあるので食べられないとか。

で、冬になり、いちど凍結するとその毒物が薄れるので、冬の間の鳥の食料となるのだそう。冬まで腐らないのは、ソルビン酸という防腐剤の成分が含まれているからで、自然とは本当に良くできているものですね。

まあ、人間がなんでもかんでも利用してしまわず、鳥の食料を残しておかねば、という、自然界の作用なのかもしれません。

季節の恵み

先日のことです。
外出先から事務所に帰ると、玄関前に枝付きの枝豆が置いてありました。
が、メモもなにもなく、モノだけが置いてあったのです。

こういうものを恵んでくれる友人、知人も(いちおう)いるので、はて、誰だろう?と、考えつく方面へ問い合わせたのですが、いずれも「うちじゃないよ」とのお返事。
友人のひとりからは「大家さんじゃないですか?」と返信が来ていましたが、これまで直接お見えになる機会がほとんどなかったこともあり、違うだろうなあ、と思い込んで、果てはご近所さんが、食生活を哀れに思って恵んでくださったのかとも思いましたが、そんなはずはなく。

翌日。

仕事現場へ向かう途中で、携帯が鳴りました。
出てみると大家さんで「昨日、枝豆置いといたから」と。
すいません、大家さん。違うだろなんて思い込んでて。

ありがたくいただきました。

で、昨日。外出先から帰ると、第二弾が玄関に。(嬉

出来るだけ早く茹でた方が良いと聞いたので、さっそく作業。

鍋いっぱいにもなって、大半は冷凍しておこうと思っていましたが。

茹で上がりのあまりの美味しさに、けっこう食べてしまいました。(笑

まあでも、取れたて、茹でたてが、味わうのにはいちばんです。

思えば、なんと贅沢なことなんでしょう。
自然の恵みと、それをいただくことのできる環境と、心優しき大家さんに感謝。