きぼうという名の光

仙台在住の友人のブログに、国際宇宙ステーション(ISS)の日本上空通過の情報が、書き込まれていました。

ISSとは、米国・ロシア・欧州・カナダなど世界15ヶ国が参加する国際協力プロジェクトで、日本は「きぼう」という名の実験棟を担当しています。

かの地では、天候不順で残念ながら見られなかったそうですが、幸いなことに十勝はここ数日晴天が続いていたので、観測に行ってみました。
芽室はちょっと市街地を離れると、畑作地帯が多く、街灯りが届きにくいことは幸いしましたが、月がやや明るすぎたのと、日没間もなくで、暗さが足りないこと、上空に若干雲がかかっていたことが、少し懸念ではありました。

情報では、日高山脈の向こうから飛んでくるのが見えるはず、です。


これまで、人工衛星の光はなんどか見ていますが、「きぼう(ISS)」のそれは、はっきりとわかるほど明るく、力強いものでした。
一定方向へまっすぐに飛んでくるので、飛行機のそれにも似ていますが、飛行機と違って翼端灯の点滅がありません。


見るだけでも良かったのですが、せっかくなので撮影してみたら、なんとか成功。
ことにこの1枚は、肉眼ではわかりませんでしたが、帰宅してモニターを確認したところ、流れ星と交差していて驚きました。(画像はいずれもクリックすると拡大します)

なお、画像はいずれもコントラストなどを調整してあります。


後半は雲に遮られてしまったものの、数分ほどは観測でき、北の方向へ光は消えてゆきました。
画像の「きぼう」の下にあるのは、昴でしょうか。


ちなみに、ISS以外の人工衛星もよく見え、数えてみたところ、驚くことに4基同時に観測することができました。

カーナビなどの需要増加に伴い、数多くの人工衛星が地球上を飛んでいるのは、知識としては識ってはいましたが、それを実感させましたね。

「きぼう(ISS)」は、北海道ではこの後12月4日の16時33分から、西の方向に見ることができるそうです。
晴れていたら、空を見上げてみるのもいいかも知れません。