森の種

 今日は札内へ行っていましたが、札内川を渡ると、ずいぶんと水量が増えています。

 どうやら上流のダムで、放流を行っているようでした。これは、フラッシュ放流と呼ばれるもので、人工的にちいさな洪水を起こして、淀みを洗い流し、生態系を復旧させるためだそうです。

 なかなかの水量で、上流から大きな流木が流れて来ました。

 川底に引っかかりつつも、意外なほど速いスピードで流されてきます。

 そして恐らくは、一昨年夏の洪水によるものであろう、直径30㎝を越える大きな流木も動き始めました。(画像左下のがそれです)

 人力では到底動かすことができないほどの、この大木が、見る間に1mほどもずれはじめ、やがて川へ流れていきました。

 これも放流による浄化作用なのでしょうね。

 そして、岸には。

 上流からクルミの実がたくさん流れてきています。

こうして木の実が運ばれて、流れ着いた場所で根を下ろし、やがては森をつくるのでしょう。まさに森の種ですね。

 洪水は人にとっては災害ですが、自然にとっては自己治療でもあるようですね。

 時には人生も、洗い流したいこともあるのですが。ありますよね?ね?(笑

 ※撮影は安全に配慮した場所から行っています。