ひさしぶりに狩勝峠を越えました。あまりにも天気が良かったので、頂上からの眺めを少しだけ楽しんでみました。
以前から、ここが「日本新八景」と呼ばれていることは知っていましたが、そもそもその日本新八景とは?と、思って調べてみますと。
1927年(昭和2年)に大阪毎日新聞社、東京日日新聞社(現在の毎日新聞社)の主催、当時の鉄道省の後援で、一般からの投票をもとに審査されて決まったのだそうです。
と言うことは、実に91年前。
当時において、北海道の狩勝峠がそんなに全国的に有名だったのかと、驚くばかりです。
現在のようにインターネットはもとより、テレビも当然まだなく、メディアと言えば新聞くらいであったであろう、昭和初期に、どうやって狩勝峠のことが知られるようになったのか不思議でもあります。
想像するに、当時は日本各地の景勝地の絵葉書が流行っていたと、聞いたことがありますので、恐らくは、現在の写真誌のような役割をしていたのかもしれませんね。
それにしても、やっぱりここからの景色は雄大です。
その昔、東京の友人の父君が、昭和30年代に北海道に在住されていたそうで、話を聞くと若かりし頃の父君は、オートバイで狩勝峠を越えたのが思い出だとのこと。
「あの頃の峠は砂利道でねえ」と、懐かしそうに語っておられたのを思い出します。
雪の便りも記録的に遅れている今年ですが、眺める雲も、なんだか夏のそれのように見えるのは、気のせいでしょうか。