モダン、の歴史

 昨日までのブログでは、帯広で開催されているトレスアニョス展をご紹介しました。

 今回の展示会場は、重要文化財になっている、旧双葉幼稚園です。
 実に97年前の大正11年建築。

 この会場自体が興味を惹かれるものだったので、おまけでちょっとだけ紹介しましょう。

 南側の庭から見た外観。

 ドーム型の屋根が特徴的です。当時としては相当にモダンなデザインだったことでしょう。


 庭には、懐かしい遊具も残っています。
 その横に大きな切り株がありました。
 かつてはポプラの巨木があったそうですが、落雷で枯れてしまったそうです。


 展示されていた幼稚園時代の絵。かつてはこのようにこどもたちの歓声が響いていたのでしょう。2013年まで実に100回もの卒園式が行われた幼稚園だったため、卒園された方も懐かしんで来場されたそうです。


 ドーム型天井はこんなデザインで、明かり取りの窓もあります。
 今見てもいいデザインです。


 各部屋への入り口の意匠もおしゃれです。


 壁に残されていた、懐かしいかたちのスピーカー。
 昭和の時代、学校のスピーカーもこんなかんじでしたね。


 これは展示室ではないのですが、給湯室ですね。隣がトイレなので、こどもたちに合わせて低く造られた手洗い場が面影を残します。


 玄関横にあった煉瓦造りの倉庫。これも大正期のものなのでしょう。

 以前から噂は聞いていて、ぜひ見てみたいと思っていた大正建築の旧双葉幼稚園。
 ふだんは閉鎖されていて、中を見学することはできないため、その意味でも今回のトレスアニョス展は、見がいのあるものでした。

 トレスアニョス展は、6月23日まで開催しています。お近くの方、ご興味を持たれた方は、ぜひ会場へ足を運んでみてください。入場無料です。

 詳しい案内は↓をどうぞ

 ようこそトレスアニョスの世界へ

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