とあるところでいただいた、くるみゆべし。
実はわたしはこれが大好きでして。
くるみが入っていることから、岩手の、ひいては盛岡の菓子だとずっと思い込んでいたのですが。
どうやら実際は、全国に古くからあるものなのだそうです。
ゆべしは漢字で書くと柚餅子。もともとは、柚の実をくりぬいてもち米などを味噌、醤油で味付けして詰め、蒸した後に干して作る、保存食のようなものだったとか。
これが後に餅をベースとした和菓子となり、関東以北では、柚が入手しづらいために、くるみを入れるのが一般的になったそうです。
岩手という地は、その昔から山深く、作物が採れづらいために、くるみが食材としてよく使われてきた歴史があるので、子供の頃から菓子や食品に、当然のようにくるみは入っているものでした。
そんなわけでくるみ=岩手のもの、という単純な発想で、ずっと思い込んでいましたが、調べてみると、いろいろな発見があるものです。