置戸に行って来たのですが、少し時間があったので、現場近くの「おけと湖」に足を向けてみました。
その昔(かなり昔)は、この奥に温泉施設があったので、たまに訪れたものですが、行ってみると残念ながら既に建物ごとなくなっていました。
氷上では、ワカサギ釣りをしているらしく、テントがふたつほど張られているのが見えます。
さすがに釣りして遊ぶほどの余裕はありませんでしたが、湖上へ行ってみると、風で雪が飛ばされ、きれいなスケートリンク状態。
ところどころに穴のようになっている部分が見えたので、氷が薄いのではないかと、ぎょっとしたのですが。
テントが張られている位なので、そんなことはないだろうと、透明な部分を覗いてみると、かなりの厚みなのがわかります。
しかしここ、怖かったのは湖上にずうっと音が響いていたこと。
地の底から響くような「ごぉーん、ごーん」という音が常に響いています。
しかも時々「ばきっ」とか「ばしっ」という氷が割れるような音さえします。
釣りをしていた方に伺うと、いつもこの音は鳴っているそうですが、こんなに響いているのは珍しいとの由。
足下から響いてくるので、恐らくは上流部の川氷が、湖底の水の流れに乗って移動し、張られている氷の下でぶつかっている音ではないかと想像します。
前述の方によれば、例年なら覆われた雪で遮音されているのが、今年はこんなに雪がないために余計に響いているのではないかとも言っていました。
かなやま湖や糠平湖など、冬期に結氷する湖は、あちらこちら行ったことがありますが、こんな音の響く湖は初めてでした。
自然ってすごいなあ。