トレスアニョス展 -3-

 十勝のもの作り作家さんの合同展示会である、トレスアニョス展。数ある中で、個人的に気に入った作品を僭越ながら、今日もご紹介させていただきます。

 やはり木工製品が多いのですが、その中で惹かれたいくつかです。

 これは、オンコ(いちい)の木にこだわって作られた作品です。

 オンコは、経年変化で色が変わるそうで、画像のお皿は、右が最近のもの、左は製作後20数年経過したもので、これだけ色が変わるとのこと。

 これも木工作品のひとつ。
 ちいさな灯りに照らされる、夜道の表現です。
   が、この作家さんは、この他にも製作しておりまして。

 これらはすべて建築廃材の柱を利用して作られたそうです。
 圧巻なのは、一本ものであること。この林の木は、形作ったものを台に接着したものではなく、これも一本の柱材を彫刻して作られたものとか。

 「焚き火」と名付けられた作品。

 これも人形を台に付けたのではなく、角材を削り出して作られています。

 これもまたそうです。

 端の家には、人が表現されています。

 柱をここまで削り出すのに、どれほどの労力がかかったのでしょう。
 なんだか、仏像を彫る仏師のように思えてきました。

 変わって、こちらの日差しにきらめくサイドテーブルの天板は、トルコタイルだそうです。

 周りにちりばめられた、鮮やかなものはガラスだそうで、それも道路工事に使用されるものを、大きさを吟味して使用しているのだとか。

 日差しにきらきらして、とてもきれいです。

 これもまた、素晴らしいアイデアですね。

 外の庭にも展示物がありました。

 これは、パチンコの要領で、離れたネットをめがけて弾を打つゲーム。

 こどもたちが夢中になっていました。

 使われる弾はこれです。

 この他にもまだまだ、いろいろな作品が展示されています。

 トレスアニョス展は、6月24日(日)までの、10時~18時 (※6月24日は16時まで)まで開催中です。興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてください。入場は無料です。

 facebookページもあります。

 トレスアニョス展

トレスアニョス展 -2-

 十勝のもの作り作家さんの合同展示会である、トレスアニョス展。数ある中で、個人的に気に入った作品を僭越ながらご紹介させていただきます。

 ちなみに、これら作品の撮影とアップは公認となっていますので、念のため。

 作品は、木工から彫金、革細工の靴などさまざまなジャンルに及びます。

 このスプリング状の作品は、木工品ですが、面白いのは加工方法がレーザーカットだそうです。2年前にレーザー加工機と出会い、様々な作品を作っているそうで、こういったかたちは、確かに手作業では極めて困難なことから、レーザーならではの作品と言えそうです。

 こちらは逆に、完全手作りにこだわって、一点一点すべて手作りの作品。

 隠し箱に入っている一点を、手探りで引き出したものをプレゼント、という企画をやっていたので、挑戦してみると、独楽でした。

 パネルには「入っているのは基本的に、制作が古かったり、難あり、のものですが、ごく少数当たりがあります」とあり、見たところ古そうでも難ありでもなさそうなので、当たりだったのかも知れません。

 こちらは鳥をテーマにした作品。細やかな細工と色彩が見事です。

 なるほど!と思ったのが額装の作品。
 バックは写真で、鳥の部分がクラフト作品になっているというアイデア。

 ちなみにこれらの作品は販売もされているようでした。

 こちらは個人的に惹かれた作品。

 更別の鉄工所さんの作品ですが、改造ジャッキや部品を組み合わせて製作された薪割り機など、鉄工所ならではのもの。作品、というより、実用品といったものですが、これはこれで良いと思います。

 レバーハンドルは、手になじむように、切削加工がしてあります。

 こういう機械的なものが好きなので、ちょっと惹かれましたね。

 割り出し機という、内面加工をする機械を加工して作られたゲーム。
 この円い台の下には、スプリングが入っており、自由に角度を変えることができます。外側の黄色い部分から金属ボールを、中心の黄色い部分まで運ぶ、というゲームですが、ボールがあちこちに当たるたび、チン、チン、と澄んだ音がします。
 子供はもちろん、大人までもが夢中になって興じているのが印象的でした。

 しつこいですが、これでもまだ撮った写真の半分以下なので、明日も続けさせていただきます。

 トレスアニョス展は、6月24日(日)までの、10時~18時 (※6月24日は16時まで)まで開催中です。興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてください。入場は無料です。

 facebookページもあります。

 トレスアニョス展

トレスアニョス展 -1-

 十勝のもの作り作家さんの合同展示会である、トレスアニョス展へ行ってきました。

 今回で21回の開催を迎える、伝統のイベントで、今年は中札内の中札内創造文化センターという、立派な施設で、6/16から開催されています。

 入り口では、こんなオブジェが迎えてくれます。

 知人のPoohfoohfoohの古山さんの作品が、入り口近くに展示されていました。

 猫好きの古山さん夫妻は、猫をテーマにした作品を作り続けています。

 そのなんともユーモラスな表情の猫たちには、猫好きなら、いや猫好きじゃなくても、心癒やされます。

 今回秀逸だったのは、奥様の幹さんの作品。コートハンガーを利用した作品展示は、目から鱗のアイデアです。

 幹さんは、猫の絵を描かれていますが、その額の上には、ハンガーに掛けられたシャツ(を模した紙)に、そのエピソードが書かれています。

 この他にも彫金、木工、織物など、様々で個性豊かな作品が多数展示されているほか、ワークショップも行われます。

 入場は無料!
 6月24日(日)の、いずれも10時~18時 (※6月24日は16時まで)まで開催中です。

 興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてください。

 facebookページもあります。
 トレスアニョス展

 写真がPoohfoohfoohさんの作品だけで、けっこうな枚数になってしまったので、その他の私が気に入った作品の写真は、明日アップします。お楽しみに。