トレスアニョス展が始まります

 十勝の作家さんが集まって合同展示会を行う、トレスアニョス展が今年も開催されます。

 今回のポスター画は、Poohfoohfoohの古山幹さんによるもので、会場となった元帯広双葉幼稚園です。大正期に建設され、現在は重要文化財指定建物となっていますので、展示会そのものはもちろん、この建物を見るのも楽しみにしています。

 毎回異なるテーマで展示されますが、今回は「わたしのおどうぐばこ~ものづくりのはじまり」というテーマで、大きな家具から、ちいさなフェルト小物まで揃うとのこと。

 先日は、地元紙でも紹介されました。

 ちなみに昨年の様子は、こんなかんじ

 私もこの週末、時間が取れればぜひ行こうと思っています。

 開催期間は明日6月14日(金)~23日(日)まで。
 入場無料です。

 詳しい案内は↓をどうぞ

 ようこそトレスアニョスの世界へ

 facebookトレスアニョス展

 私も毎回楽しみにしている展示会なので、猫の爪先ほどの微力ですが、宣伝させていただきます。(笑

SLと軟水

 先日、仕事とは直接には関係しない、とある記述を読んでおりましたらば、興味深いものがありました。

 曰く、かつて走っていたSLの運行には、大量の石炭とそして水が必要であり、車両基地に給水塔が設けられていた。その水には湧水が使われていたが、硬水のため薬品を投入して軟水化して使用していた。とありました。


 なるほど「蒸気機関」である、SLの運行には大量の水が必要であったことは、想像に難くありません。
 上の写真、2011年に蒸気機関車の「SL冬の湿原号」に乗りに行った時のものですが、運転台の後部はタンクになっており、上部に石炭が積載されているのが見えます。しかし実はこの下部のほとんどは水タンクなのです。

 そしてそのSLの運行に、軟水が使われていたそうですが、考えてみればSLはその構造が大きなボイラーそのものですから、ある意味当然のことです。

 硬水と軟水については、長くなりますのでご興味ある方は、こちらをご一読ください。
 ボイラーは、細いパイプが複雑に入り組んで、そのパイプ内を水や蒸気が通ります。従って、硬水であると「スケール」と呼ばれる固形物が付着してすぐに故障してしまい、修理も困難なために硬水を使用するのは厳禁です。

 工場用の大型ボイラーなどには、現代では必ず軟水器が備え付けられており、それとほぼ同じ技術を使っているのが、生粋で取り扱っているイオンソフナーです。

 イオンソフナーのようなイオン交換樹脂は、かつてはなかった技術ですので、SLの時代は恐らくはスケール除去剤などを投入していたのではないかと想像します。
 昔から、硬水やそれによるスケールの悩みは大きかったようですね。

 現在でもボイラーがすぐ故障するといった、スケールによるお悩みの方も多いようです。
 その他にも最近普及している、食洗機もスケールが故障の原因となることがありますし、そのほかにも鉄分による、浴槽やトイレの色染みに悩まれている方は、軟水器にも目を向けてみてください。

 生粋的には見逃せない記述だったので、宣伝混じりに書いてみました。(笑

山じゃないけど芝刈りへ

 生粋事務所には、ちょっとした庭があり、芝が植えられているのですが。
 管理人(=自分)の管理不行き届きで、密林状態になってしまいました。

 それをこれまでは電動刈り払い機で刈るという、暴挙に出ていましたが。
 そんな刈り払い機。購入して十数年の齢もあったのでしょう。昨年秋に、本体から異音が出て動かなくなってしまいました。

 秋に入って、芝刈りも最後だったのでそのまま放置していたのですが、やっと重い腰を上げて修理を試みました。

 どうせ規格品のモーターが入っているのだろうと、高をくくってバラしてみたところ。

 意外や専用モーターで、これはどうも部品調達ができそうにありません。

 仕方なく新たに調達することにしましたが、せっかくなのでバージョンアップしてみました。

 電動工具で有名なマキタの芝刈り機です。小型ですが、能力高そうだったのでこれにしました。

 しかし。
 時既に遅しとはこのことか。伸びすぎた芝には、さしもの芝刈り機も苦戦を強いられました。
 一挙に短く刈ってしまうと、芝を傷めて枯れてしまうそうで、設定できる最大長で刈りましたがかなりの虎刈り状態。
 恥ずかしくて、とても写真は載せられません。はい。

 何度かに分けて少しずつ刈っていくべきものだそうで、これからは伸びすぎないうちに、こまめに刈らなくてはいけませんが、当然のこと、刈り払い機でやるよりはるかに楽なので、もう少しちゃんと管理するようになるでしょう。たぶん。(笑

 しばらくは、山ならぬ庭へせっせと芝刈りに、精を出すことになりそうです。

なぜか気付かれる

 つい先日までの猛暑と快晴の日々はどこへやら、今週に入ってからは、とんとお日様を拝んでいません。
 気温も一挙に急降下で、日中は長袖がないと肌寒くて外は歩けません。

 そんな中ですが、営業以外の近隣への用足しなどには、相変わらず原付を愛用しています。
 なにせ小回りが利きますので。

 その原付、本日ついにゾロ目となりました。

 と言っても、年式からするとほとんど走っていない方ですが。

 なにしろ来月で28歳になる老個体。数年計画で少しずつ改修を進めており、今年は錆びの進行した部分を再塗装したり、微々たるものながら見栄えにも手を入れています。

 もう10年以上前に、貼ってあったデカールが剥がれて、樹脂の退色もそのままになっていたリアフェンダーも磨き直したところ、なんだか殺風景になってしまったので、ステッカーを貼り直しました。

 これは、2000年に放送された「仮面ライダークウガ」の中に登場する「リント文字」という架空の文字で、主人公のクウガを表すものです。私自身は特段特撮マニアではないのですが、実は十数年前に、オートバイの先輩からいただいたもので、大きさがちょうど良いと貼ってみたのです。

 そんなわけで、これの意味するところをわかるのは、一部のオタクくらいだろうと、ちょっとしたギャグのつもりでしたが。

 意外と知人関係がめざとく見つけて、「これ、仮面ライダーのマークですよね?」とか「クウガのマークじゃないですか?気になってました」などと声を掛けられるのです。

 声掛かりをしたのは、30代の方達なので、リアルタイムで見ていたであろうとは言え、こんなすぐにバレるとは思いませんでしたね。恐るべきクウガ人気。

 もちろん、ウチの原付はトライチェイサー2000ではないので、300km/hとか出ませんけど。(笑

不思議の防風林

 大農業地帯である、十勝の風物詩とも言える風景のひとつが、防風林です。

読んで字のごとく、人工的に木を植えて、強風や吹雪から畑や家屋を守るものとして知られています。

 が。

 時には果たして防風の役目を果たしているのか、疑問なものも見かけます。

 木の下半分を剪定したのでしょう。少なくとも防風にはならなさそうです。
 樹木にはとんと疎いのでよくわかりませんが、恐らくは陽当たりの関係で剪定したのではと、想像していますが。

 さらに不思議なのはこれ。

 もはや防風の役目を為さず、暴風になりそう。(笑

 こういう樹種なのか、成長過程なのか謎ですが、防風林(と、呼べないかもですが)と言っても、様々なものがあるようで、おもしろいですね。

終わりの川?

 音更町にこんな川があります。

 その名も「エンド川」。士幌町から音更町まで南北に流れ、駒場で音更川に合流しています。

 ここで終わっていそうですが、そんなわけはありません。

 川の珍名は、由仁町の「ヤリキレナイ川」が有名ですが、エンド川もなかなかの珍名。
 おそらくはアイヌ語語源と思いますが、なぜエンド川なのか調べてみましたが、よくわかりませんでした。

 川そのものは、こんなちいさな小川で、ともすると見落としてしまいそうなほど。

 しかし道道に架かる橋にも、ちゃんと川の名が刻まれています。

 ちなみに看板にある「一級河川」とは、河川法により国が指定して管理している川のことで、大きさは関係ありません。

 こんな小さな川ですが、音更川から十勝川へ合流し、十勝の大河となって海へ流れるまで、100km以上も旅をするので、ぜんぜん終わっていないのです。(笑

まだ現役

 昨日は、北見方面へ出張に行ったのですが。

 ちょうどお昼時だったので、昼食を摂りに訓子府駅へ向かいました。
 いや、正確には廃線になった、ふるさと銀河線の「旧訓子府駅跡」ですね。

 廃線後も、地域の施設として活用されており、この中に食堂もあるのです。
 駅前駐車場もあるので、なんどか利用したことがあるのですが。

 今回初めて気付きました。
 懐かしの「丸いポスト」が佇んでいるではありませんか。

 レトロ風味を出すためのオブジェなのかと思いきや。

 なんと未だ現役です。

 丸いポスト自体は、たまーに見かけることはありますが、そのほとんどがオブジェで、現役稼働しているのは極めて珍しいと思います。

 単なるノスタルジックというだけではなく、なにか雰囲気がいいですね。
 このままずっとここで、町を見守って欲しいものです。

差が大きい

 ほんの一週間ほど前までは。

 38℃がどうの、と言ってた気がするんですが。

 今日は、陸別町を通ったらこの気温。

 ちなみに夕方の芽室もこの気温。

 その差24℃って…。身体が付いていきません。

 みなさまも、どうぞくれぐれも体調管理にお気を付けください。

ずどん、と来る

 芽室町には「愛菜屋」という、JAが運営する直売所があります。

 安くて新鮮な野菜が販売されているので人気も高く、町外からも多くのお客さんが訪れます。
 生粋事務所からも比較的近いので、営業している夏場はお世話になっているのですが、さすがに今の時期はまだ露地物はほとんど出回っていないため、苗の販売が中心になっています。

 それでも貯蔵品のある芋玉葱は販売しているので、玉葱を買いに行きましたらば、山わさびが売っておりました。
 基本辛いものは苦手な方ですが、山わさびの風味は好きなので、さっそくお買い上げ。

 さしたる調理法など知らないので、オーソドックスにオン・ザ・ライスでいただこうと、すりおろしてみましたが、その最中から香りが濃いです。

 ちょっと足りないかな、でもまあ、またすればいいや、と、さっそく醤油をたらして口に運びますと。

 ずどん!

 まさにずどん、です。つーんなんて、かわいいものではありません。

 ひさびさに「脳天ぶちのめされた」感味わいました。
 思わず「うぉぉぉ…」と声が出てしまいました。

 強烈です。季節ものの山わさび。

 でもですね、当然のことながら、風味がすごく良いのですよ。
 まさにクセになる味で、悶絶しながら堪能しておりました。(笑

市井の歴史

 先週は、池田歴史資料館のネタを2連発してしまいました。
 こういう近代史的なものが好きなので。(笑

 と言いながら、資料館そのものをちゃんと紹介していなかったので、最後にすこしだけ(勝手に)ご紹介。

 先に書いたように、この資料館は元高島中学校だった建物を利用しており、展示室は元は教室などだったところなので、表示はそのままにしていますね。

 そんな中、個人的に興味を惹かれた展示物をいくつか。


 家畜の診療器具です。農具の展示をしている資料館は多いですが、酪農、ことにこういう獣医関係の展示は珍しいですね。


 大正期の手押し消防ポンプです。まれにこういったポンプ類が展示されていることがありますが、2台もあるのは珍しい。
 この他にも消防団の器具類や衣装など、地域で大切にされていたのがうかがわれます。


 貸本箱。初めて見ました。
 案内文によると、大正初期に貸本屋さんが、客にサンプルの新刊本を見せて回る時に使用したとのこと。
 昭和30年代に貸本が流行した話は聞いていましたが、大正期の話には驚きでした。


 菓子屋さんの道具の数々。真ん中の木製のものは、らくがんの型だそうです。


 羊羹の型だそう。豆栽培が盛んだった十勝らしいものですね。

 これらはごくごくほんの一部。それにしても、よくぞこれだけのものを根気よく集めたものだと感心します。
 また、明治期や大正期のものなど、入植した祖先が捨てずに保管していたことにもまた、驚きを禁じ得ません。

 見た感じでは、本州から嫁に来たのが、良家の子女だった方が多かったと見えて、比較的上質なものを持っておられ、それだけに大切に受け継がれて来た様子がうかがえます。

 こういう市井の人々の道具類は、大きな博物館などは展示されることはありません。
 しかし、とても身近に歴史を感じさせてくれる、貴重な資料だと思います。
 そんな資料館が私は好きですね。